be different from ―東大生編―



東大を初めて訪れた時に驚いたのは、その規模の大きさです。

まず、とにかく敷地面積が広い。
地図アプリで見ると、なんとその隣の上野公園(上野動物園、不忍池含む)と同じくらいあるではないか!なんかすごい!

さらに驚きなのが、構内の飲食店の数。
学食以外にレストランやカフェがたくさんあります。有名コーヒーチェーンだけで、ドトールが2つもあるし、タリーズ、スターバックスまであります。スタバが1つも無い”県”もあるというのに…

大学院から東大へ入学した僕には、驚くことばかりの毎日です。


そこで今回は、be different from ―東大生編― と題しまして、東大生と他の大学の学生との違いについて取り上げたいと思います。

あくまでも僕個人の考えになりますが…


「学業」

普通は?、休講だったり講義が早く終わるとちょっと嬉しいですよね。

東大生の場合は逆です。

休講には不平を並べるし、講義が早く終わって教室がざわつくのは、早く終わって嬉しいからではなく、早く終わったことに不満があるからなのです。


また、空き時間の使い方についても違いが見られます。

少し早く教室に着いたら、僕は大抵の場合スマホをぼーっと眺めています。

しかし、東大生は新聞や本を読んでいるので、僕は恥ずかしくなってスマホをしまい、講義の復習をすることにしています…


さらに、東大生は基礎をかなり重視します。

講義に対する感想を述べる時によく耳にしたのが、「もっと基本的なことを教えてほしかった」ということでした。
また、就職する院生の話を聞くと、「外資もあったけど、日本の大手にした。基礎を叩き込んでくれるからね」、とのこと。

確かに、僕も基礎はかなり重視するタイプなので、少し共感しました。


「電子機器」

東大生の7、8割は、講義のノートをパソコンやiPad等で記録します。

学部の頃の大学では、パソコンなどを持ち込んでいる人はいなかったし、いても数人程度でした。

教員側の考え方も多少違うのか、例えば、パソコンや携帯を机の上に出していることを嫌う方もいますが、東大の教授ではまず見たことがありません。


「コミュニケーション」

僕が最も驚いたのは、大学院のゼミでの初めての飲み会でした。

一人ずつ順番に英語でストーリーを考えて話を作る、というゲームをした時は、来るところまで来たなと感じたものです。


そして、最も大きな違いは、話をする時の慎重さです。

知識が豊富な人と話す時は、簡単に物事を言いきることができません。

相手の得意な分野に関しては、まず下手なことは話せませんし、自分の分野に関しても、曖昧なことや憶測で物を述べると、当然追及される(または呆れられる)ので、極力失言がないように慎重に話さなければならないのです。



何やら偏見に満ち溢れた3つの違いをまとめてみましたが、同時に意外とステレオタイプの学生は少ないという印象も受けました。

また、上では特に述べませんでしたが、違いの1つとしてself-efficacy(自己効力感)が挙げられると思います。

self-efficacyとは、自己に対する信頼感や有能感のことで、「自分にはここまでできる」という予測の程度のことを言います。

self-efficacyは達成体験などの経験によってもたらされるので、東大生と他の大学の学生では、その高低に違いが見られます。

それは、他の大学の学生のself-efficacyが特別低いという訳ではなく、東大生の場合、もとより高いself-efficacyが、東大生であるという矜恃によって一層強められるのです。


近年、東大生の学力低下が叫ばれていますが、その一因とならぬよう、未だお客さん気分の抜けない僕ですが日々精進したいと思います。

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